“マウンテン・チャリダー” 九州を行く

平成4年(1992年)2月23日から3月11日まで、マウンテンバイクで九州を旅した時の紀行文が見つかったので、ブログとして公開!

3月6日 阿蘇登山

1992年3月6日(金) 曇ときどき晴のち、なんとみぞれ


いよいよ阿蘇登山である。バスで登ってしまおうかなとも考えたが、こまで俺を運んでくれた我がマウンテン・バイク「てっちゃん」(イントネーションは後ろで、関西弁風に発音して下さい。)を置いて行くのは気が引ける。やはりこいつにも阿蘇の火口を見せてやろう。

阿蘇登山道路をひたすら登る。最初に少し陽が射した程度で、途中からはずっとガスの中。展望も何もあったものではない。

YHのペアレントさん一押しの杵島岳に登る。視界ゼロ。しかもむっちゃ寒い。手がかじかんでしまう。本当に3月なのだろうか。一週間前のあの暑い宮崎、鹿児島が嘘のよう。阿蘇の気温はだいたい札幌と同じだそうなので、こんなものなのかもしれない。しかし寒い。早く下りよう。

草千里でマウンテン・バイクを乗り回して遊ぶ。もしかしたらこんな所に自転車を入れてはいけなかったのかな。この時期は緑の草がないので、ペアレントさんの言った通り、馬糞だらけのただの”くそ千里”である。

11時、火口に到着。「てっちゃん」と一緒に記念撮影。今回の旅行では、ただでさえ荷物が重いのに三脚も担いでいる。自ら演出、自ら主演の傑作写真がたくさん撮れていることだろう。

砂千里を中岳の手前まで歩く。ここも人が少なくて良い。ここもペアレントさんお薦めの場所の一つである。

寒いはずだ。みそれが降ってきた。そろそろ引き上げよう。帰りはひたすら下れば良い。ペダルをこぐ必要も全くない。が、寒い。防寒のために上下レイン・ウェアを着て、軍手も何と3枚して。それでも寒い。スピードでも出そうものなら、もうたまったものではない。おまけにみそれが顔にバチバチ当たって痛い。アタタタタタタ!

米塚付近まで下りてくると、もうそんなに寒くはない。みそれもやんでいる。米塚に登ってからYHへ。また連泊だ。

 

本日の走行距離:8km 総走行距離:672km