“マウンテン・チャリダー” 九州を行く

平成4年(1992年)2月23日から3月11日まで、マウンテンバイクで九州を旅した時の紀行文が見つかったので、ブログとして公開!

3月7日 阿蘇山ふたたび

1992年3月7日(土) 久しぶりの快晴

 

やった、晴れだ! 晴れるまで阿蘇に何泊でもしてやろうと思っていたので、2日目にしてこの天気で感謝、感謝。

再び阿蘇登山道路を自転車で登っていく。料金所で止められる。150円? アレッ? 昨日は払っていないそ。そうだ、大型の観光バスが2台止まっているときに、左側をすり抜けてしまったのだ。悪気はなかったんです。ごめんなさい。

昨日に続き杵島岳山頂へ。遊歩道工事をしているおじさんが声をかけてくる。「おっ。また登って来たな。今日はいい天気だそ。」 昨日登ったときに挨拶をしたのを覚えていてくれたらしい。もっとも一度見たら忘れないような派手な格好をしていたのだが。

杵島岳山頂。まさに絶景。これを見ずして阿蘇を去ることなかれ。眼下に草千里。目前に中岳火口。そしてぐるりと阿蘇の外輪山。巨大なカルデラのド真ん中にいることが良く分かる。北には久住の連山が。そしてはるか西には雲仙も見える。これだけスケールの大きな景色は、日本中を探しても他にはないのではなかろうか。やはり来て良かった。この旅行のハイライトかな。

阿蘇登山道路を今度は赤水の方へ下りていく。途中、つみたての苺を試食。うまい~!! そして4パック 1,000円という安さ。買いたくても荷物が積めないチャリダーには無理。鮮度が落ちるので郵送もできないそうだ。残念。

二重ノ峠を上ってミルクロードへ行こう。坂の下(地名です)まで来てア然。これでは”坂の下”ではなく”崖の下”だ。とにかくすごい葛折が目の前にある。腹をくくって上り出す。途中どうにもならず、押したりしながらも30分かからずに征服。

上ってしまえば、後は外輪山に沿ったミルクロードを気持ち良く走れば良い。牧場の間を緩やかなアップダウンでつなぐこの農道を走っていると、あの広大な北海道を思い出す。こんな景色にここで出会えるとは思ってもいなかった。

大観望からの眺めも素晴らしいが、俺は「かぶと岩展望所」からの眺めの方が良かったな。人も少ないしとても気持ちが落ち着く。のんびりしたいところだが、日が暮れては一大事。先を急ごう。

何蘇観光牧場でしぼりたてのミルクを飲む。100円。

いよいよやまなみハイウェイに入る。途中、窓を全開にした車が俺を抜かしながら叫ぶ。「頑張れ~!」あいよっ。頑張ってますよ。

 

瀬の本高原YH:とてもきれいなYHです。アプローチが悪いためJRer(JRで旅をする人)は利用しにくいですが、車、バイク、自転車の人は是非寄ってみて下さい。ペアレントさん(何と一人でやっています)が作ってくれたチーズ入りカツは最高でした。また黒川温泉にも連れて行ってもらえます。これからどんどん良くなって欲しいという希望もこめて、★★★★☆

 

本日の走行距離:66km 総走行距離:738km