1992年3月1日(日) どしゃ降り
なんと雨。考えてみると指宿には雨の中やって来て、雨の中去って行くことになる。晴れた中日は自転車に乗っていない。一人旅の敵はやはり雨。気分が減入る。自転車ならなおのこと。今日はひたすら移動日と割り切ろう。
途中から雨足が強くなる。ドバー!! 雨宿りをする。軒先には雨宿りをしている先客が2人。畑仕事のおじさんであろう。2人の会話が耳に入る。が、一言として分からない。部分的に分からないのではなく、単語さえ聞き取れないのだ。全く日本語には聞こえない。少し驚く。
再び走り始める。枕崎を過ぎて人家の無い低い峠にさしかかったところでまたまた雨が強くなる。今度は雨宿りする所もない。「おいおい、冗談だろ。」 レイン・ウェアを着ていても全身すぶ濡れ。こうなるともうやけ。「え~い、雨でも槍でも降って来い。」 それからは雨宿りすることもなくひたすら走る。4時半、YH着。なんと宿泊者は俺一人。食事提供のないYHで、しかも周りに定食屋さんはおろか食料を調達できる所が全くない。かろうじて。”食料コーナー”?と銘打って、カップラーメンなどの自動阪売機が近くに並んでいる程度。
てなわけで、俺の夕飯は途中で買ってきたパンとバナナ。寂しい。することもないので9時に布団へ。おやすみ。
吹き上け浜YH:御右衛門風呂に入れる。食事提供もないので、ただ寝に行ったという感じ。噂によると、朝は「蛍の光一がかかる中、日の丸を振りながら見送りをしてくれるとか。俺は早朝に出発したため未経験。★☆☆☆☆
本日の走行距離:88km 総走行距離:385km